~マイケル・ジャクソン THIS IS IT (2009)レビュー~
僕はレビューを読んで観に行きたくなったクチです。
評価1:ただのドキュメンタリー。リハ映像を繋ぐだけならTVで十分。
評価2:故人の意思と無関係の興行は商業主義臭く嫌悪感がある。
評価3:彼の人格とパフォーマーとしての卓越した能力を改めて認識した。
評価4:彼が神格化されることも含めて、ファンとしてこの映画を全肯定。
評価1と2が少なく、3と4が多い。大衆感情の構成としては、そんな感じじゃないでしょうか。
僕個人の感想は上記の「評価3」的なものです。
2009年6月にマイケル・ジャクソンが急逝するまで、彼に関して音楽雑誌や何やらを真剣に読み込んだことは無かったです。
彼に関するゴシップも「半分以上は本当なんじゃないか」と勝手に決めてたタイプです。
なのにベスト版のCDを数枚持ってます。
「この映画を観てみようかどうしようか?」と迷ったからこそ、彼に関する様々な情報を知る機会を持てました。
こういう機会を多くの人に与えただけでもこの映画って意味あるのではないか、そう思います。
偏見があって尚、ベスト版のCDを数枚持ってたくらいです。
詳しい情報や諸々の事情を知った上でこの映画を観れば「この人ってすごいなあ」と素直に感心します、それは。
死ぬ数か月前の50歳の男性の動きとは思えないですね。
ダンスも歌もリハーサルなので全力じゃないですけどそれでもすごいと思いました。
「歌って踊れる」という才能はどんな時代であっても人を魅了しますね。
人体だけを駆使した行為として、アスリートと同様、究極の才能だと思います。
【マイケル・ジャクソンという人物は50歳を過ぎて尚、「歌って踊れる」才能を持つ人々の頂点に近い位置にいた】
この事実がリアルに伝わるからこそ、この映画はファン以外の人の心も動かすんじゃないでしょうか。
この映画を観てからは、家でよくマイケルのCDを聴くようになりました。
それにしても。
自分に全く害の無い他人の行動なのに「どうせそんなことやっても無駄さ」と決めつけて、その意見を他人と共有しようとする
これって何故なんでしょうかね。
イチローがメジャーに移籍すると発表した時「ただのパリーグ首位打者がメジャーで成功するはずがない」と思いました。
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イチローは9年連続で200本安打を達成しました。
マイケルがロンドンで最後のライブを行うと発表した時「もう衰えてるくせに、金目的でやっても醜態をさらすだけ」と思いました。
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マイケルは衰えるどころか更なる高みを目指してリハーサルを続けてました。
このイチローとマイケルの2つの例で「どうせそんなことやっても無駄さ」と決めつけたことによって僕が得たメリットは何もありません。
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