ノウイング

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ノウイング
★★☆☆☆(2/5)
観たあと、「これは・・・」と思って
ヤフーの映画レビューをのぞいてみました。
案の定、評価は割れてるものの、平均点は低いですね。。
内容は違いますが、
骨子は『地球が静止する日』と同じです。
人類よりも優れた第三者がいて、
その第三者が地球の未来の決定権を握っている、という設定。
「人類を、それりも上位の立場から裁く」
この立場の存在、昔は神として語られました。
現代、この寓話に現実味を持たせる為には
宇宙人という存在をアリにしなきゃ仕方ない、かな。
<ストーリー構成>
1.人類・地球の終わりが近付いている。
2.主人公がいち早くその事実に気付く。
3.やがて世界全体がパニックになる。
4.その事態を既知のものとして見つめる宇宙人がいる。
5.CGを駆使して、天災の脅威と宇宙人の未来的パワーがリアルに描写される。
6.窮地に立たされた人類、さあ、どうする?
これは演出上、ストーリー構成上、
どうしてもこの順番にならざるを得ません。
結果として、この手の映画のオリジナリティーは
・俳優の顔ぶれ
・CG描写
・エンディング
この3つにかかってきます。
<エンディングのパターンと、それが示唆するもの>
1.天災か宇宙人かを人類が打破できた
→人類は結束すれば強いんだ、結束していこう!
2.宇宙人に人類の想いが通じて絶滅が防げた
→人類は愚かさを反省し、愛情・思いやりを持ってやりなおそう!
3.壊滅的な被害を受けたが、奇跡的に絶滅は免れた
→子供・弱者の愚直な行為が絶滅を防いだんだ、馬鹿にせず日頃から良い行いをしよう!
だいたい、上記のどれかです。
アメリカがイケイケで景気も良かった頃は1番のパターンが多く、
最近では2番か3番のパターンがほとんどです。
しかし、
これらのパターンが飽きられてきたからと言って、
4.人類・地球は本当に絶滅してしまう
 (大災害が防げなかった、又は宇宙人にせん滅された)
というエンディングにしてしまうと、どうなるか?
・消化不良にならない終わり方ってあるの?
・教訓系(結果が何かを示唆する)以外のエンディングってあるの?
こういう疑問に答えが無いなら、選んではいけない道ですよね。
でも、この映画『ノウイング』は、パターン4の道を選びます。
結果、
「え~?そんなエンディングなん・・・??ガッカリやわ・・・」
と思うことになりました。
キリスト教圏の人間でも、
やっぱりこのエンディングにはがっかりすると思います。

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