『バンテージ・ポイント』
★★★★☆(4/5)
観てきました。
良かったです。
限りなく5点満点に近い4点です。
大統領暗殺事件が複数人の視点で描かれ、
各人の物語が結末に向けて繋がっていきます。
一つの物語を多視点で併記する手法を羅生門スタイルというそうです。
(黒澤明監督の『羅生門』が所以らしい)
バベルも複数の物語の併記でしたが、
「この物語たちから感じることを貴方なりに解釈してください」的。
並列構成の接点理由の明示を放棄するという、
なんというか「やりっぱなし」的なノリがありました。
その点、このバンテージ・ポイントの方が
出来栄えとしては遥かに良いと感じます。
大統領暗殺事件という明確なキーがあるので、
比べるのがおかしいんですが、
やはり構成がきっちり練られてる感じは強いです。
複数の人の物語を最終的に一つに集約して
観客が合点のいく終幕へと導いていくには、
相応の構成力と論理的な流れが不可欠。
多少のツッコミどころはありますし、
途中、同じ時間軸の繰り返しがあるので、
「また正午からスタートかよ」
という飽きを感じるところもありますが、
総じて完成度は高いです。
カーチェイスの映像も迫力満点。
ネット上の評価も平均して高いみたいです。
観終わった後に
「なんか詰めが甘かったんじゃない?」
と感じることはありませんでした。満足。
映画館で観て損のない作品じゃないかと思います。
あと、大々的にプロモーションを展開してるのがコレ↓
面白いんでしょうかね、クローバーフィールド。
話題先行でショボイ映画じゃないことを祈ります。
バンテージ・ポイント
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コメント
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