【ね】~ネバーエンディング・ストーリー

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ネバーエンディング・ストーリー

ネバーエンディング・ストーリー



  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ

  • 発売日: 2005/04/22

  • メディア: DVD

もしかしたら僕が最初に観た洋画かも知れない。
天王寺の古っちい映画館で父親と一緒に観た。

SFXなんていう言葉がまだ映画のジャンルの説明に使われていた時代だった。現在の特撮技術からすると陳腐で稚拙な映像だけど、あの頃の小さな子供が見て「おお~!」と驚くに十分な迫力があった。

STORY
夢の国ファンタジェンは人々が心から夢を失うと滅びてしまう。虚無をくい止め女王を助けるため選ばれた勇者アトレーユの冒険物語、その話を読み進むうちに読者のバスチアンは物語の中に入り込んでいく…終わらない物語の一部として…


当時の子供が見る映画としては、まあベストな感じはする。過激なシーンもないし。
アニメとかCGの技術がグリグリ進化すると、どうしても作る側が見せびらかしたくなるので、「紙芝居とか絵本の世界」と「映像の世界」の間に格差が生まれてしまう。そういう問題が起こる前の時代の作品である。


後日談
この映画を観終わった僕はその年齢なりに滋養に満ちた要素を吸収し、父親と一緒に帰路についた。
帰り道で父親は僕に尋ねた。
「あの映画はなにを言いたかったか、わかるか?」
更なる深い意味や楽屋オチのようなものがあったのか、世の中にはまだまだ自分なんかには理解できない要素がたくさんあるのか、そんな期待と反省を込めて子供の僕が「わからん」と答えると、父は言った。

「夢見る気持ちを忘れたらアカンということや」

「…。」(そ、そんなことくらい観たらわかるわ!)僕は絶句した。

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