ロング・グッドバイ
★★★★★(5/5)
読み終わってずいぶん経つんですが。
翻訳が村上春樹ということで、評価はどうしても良くなります、はい。
僕が初めて買ったPCソフトは推理ゲームで、
その主人公は「フィリップ・マーロウ」でした。
ゲームのタイトルは忘れてしまいましたが、
やたらハードボイルドな私立探偵の話だったことを
なんとなく覚えてます。
フィリップ・マーロウが有名な探偵小説の主人公で、
その作者がレイモンド・チャンドラーであることを知ったのは
それからずっと後のことです。
それにしても。
『ロング・グッドバイ』
このタイトルだけで買いたくなりますね。
男同士の友情。
破綻していく友人。
その友人の中に投影される自己。
全ての男性が心の奥底にひっそりと持ち合わせている、
言葉では言い表し難い、センシティブでストイックな要素。
ハードボイルドな私立探偵フィリップ・マーロウは
その要素を請け負ってなお有り余る人物です。
村上春樹による「訳者あとがき」も読みごたえ十分です。
ロング・グッドバイ
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