読んでません。先に言います。買うの迷ってます。
この人の作品は毎回好き勝手言われる。読んでる人が多いので。しかし、今回はヤバイ気がする。『僕』で語っていない。視点を変化させている。
幼なじみ、昔の恋人に会う時のような覚悟がいる気がする。
「もうあの頃の村上君じゃないのね…シクシク」
そんな結末も覚悟しないといけない感じ。
もうこの人も55歳。30歳で新時代の旗手としてデビューして以来25年である。今までにない私小説感覚、新鮮なブランドの使い方、そんな若々しい『僕』も、その時から25歳も年老いたことになる。いつまでも新しい風を送ってくれることを期待するのは酷な気がする。それは新しい試みや新境地に向かいたくもなるだろう。
でも単純に言いたい。がんばれ村上春樹、と。いい想いをさせてもらったし、貴方の作品はいつも支持します。慈悲や同情ではなく、一瞬でも同じ夢を見た世代の一人として。
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