先々週末に見たDVDのレビューを今頃。
地球が静止する日 [DVD] (2009/05/02) キアヌ・リーブスジェニファー・コネリー |
『地球が静止する日』
★★★★☆(4/5)
惜しいところで満点までは行かずの4点。
宇宙戦争、アルマゲドン、The Day After Tomorrowなど
このジャンルを僕は「世紀末人情ドラマ系」と呼んでいます。
決してバカにしてる訳じゃなくて、けっこう好きなジャンルです。
が、このジャンル、どこか決め手に欠くところがあるのも事実。
なぜかと言えば、やっぱりCGに引っ張られるから。
「世紀末」の状態はCGだけで表現されることになります。
実際のところまだ世紀末じゃないから仕方ない。
でも、
そうなると視覚の刺激が優先されて、
感情面のリアリティーや切迫感が、、、
どうしても薄れます。
だからこそ、これ系の映画には
(必ずと言っていいほど)
人情、ヒューマンドラマが盛り込まれてるんですね、たぶん。
なにもCGが悪いといってる訳じゃなくて、
違和感なく見ることのできる近頃のCGにはただただ驚嘆です。
でも、
・見えないことの怖さ
・知らされないことの怖さ
・確かに差し迫っている「何か」
そういうのが「世紀末」という恐怖が持つ
本質というか主要素なのではないか、と思います。
それが細部までCGで具現化されると
「既知のもの」になってしまいます。
結果、「世紀末的恐怖」がいつのまにか
「ホラー的恐怖」に変わってしまいます。
なんか妙な話ですね。
「それが何か」を知りたくて映画を見るくせに
「それが何か」が明確になると冷めてしまう。
こういう系統の映画が抱えるジレンマかも知れません。
とはいえ、話の筋道はけっこう好感が持てるし
それなりにいい映画だと思いました。
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