美味しい「だしまき」とその雰囲気が気に入って、
通いつめた店『たこしげ』。
あれから10数年、土曜日に心斎橋をウロウロしたついでに、昔の場所に寄ってみた。
まだあった笑。
しかも、通いつめた当時、バイトで働き始めたばかりだった女の子が、
まだ働いていて、ひとりで店をまわしてた。
ここは坊主頭の兄ちゃんが店長で、
そのキャッラクターが良くって、忘れられない感じだったのだが、
もう辞めちゃったんだろうか…
と思って、会計の時に聞いてみたら、まだ健在とのこと。
当時もバイトの女の子が入社して以来、遅刻して店に来ることが多かったけど、
最近は更に遅刻して出勤するらしい。
たまに見かけたオーナーらしき女性(「ママ」と呼ばれている)は社長になったらしい。
あの頃初々しかった女の子も
「この店いまで13年目です」
だって…「たこしげ」に歴史あり。
ここは吉本の芸人さんもよく来てて、
その頃売れ始めたばかりの千原兄弟(弟のほう)を店で見たこともあった。
店には天井まで芸人のサインがいっぱいである。
お笑いブームの頃だったので、芸人の追っかけらしき女の子が、
芸人見たさに来店して異様な雰囲気になることもあった。
当時は「けっこう有名な店なのかもな…」程度に思っていたが、
ネットの時代になってから初めて「たこしげ」でググってみたところ、かなりヒットした。
やっぱり吉本の若手芸人の行きつけの店だったようだ。
アド街ック天国の道頓堀編でも27位で紹介されてました。
写真はたむけんのサイトのオススメショップから転載させてもらいました。
有名だからどうと言うわけでもなく、
この店は単純に純粋に、美味しくて安くて雰囲気が良かったです。
「さけらいむ」という、安い日本酒にライムシロップを入れただけの酒と、
「あさりさかむし」と「だしまき」をいっぱ頼んでた学生時代。
しまいには坊主頭の店長に
「兄ちゃんら、だしまきはいっぺんに頼んでやぁ…これ作るの時間かかって面倒くさいねん…」
と怒られたこともありました。憎めないキャラがますます好きになり。
バイトの話、サークルの話、女の話、悩み、相談、青年の主張。。
そんなことをウダウダとしゃべり続けては「だしまき」を食べてました。
ほぼカウンターだけの店内、油で黒ずんだ厨房。
全部ひらがなのメニュー、安もんのテレビ。
ひと段落すると煙草に火をつけ一服する女の子(これは店長から引き継がれたと見える)。
変わらぬ「たこしげ」に、ちょっと嬉しくなった一日でした。
店長のブログを見つけたので、トラックバックしときます。
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