【せ】~セント・オブ・ウーマン

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セント・オブ・ウーマン/夢の香り

セント・オブ・ウーマン/夢の香り

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2004/11/26
  • メディア: DVD

 

 

目新しい映像、気の利いた伏線、予想できない結末…全ては「ありきたり」と言われない為に…そんな側面ばかりを評価基準にしていた自分を恥じた作品。この映画を観て以来、僕はこう考えるようになった。
「映画とは王道こそ華である」
この映画は盲目の退役軍人(アル・パチーノ)と苦学生(クリス・オドネル)の友情を描いた珠玉の名作です。
盲目にして壮観。寡黙にして雄弁。根底に流れているものが洗練されている。上質で、ある意味では男っぽいとも言える作品。
盲目のアル・パチーノがフェラーリをかっ飛ばすシーンは、助手席に座るクリス・オドネルの怯えた優しさがあって初めてワクワクする爽快なシーンに変わる。

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アル・パチーノがガブリエル・アンウォーとタンゴを踊るシーンは、横でそれを眺めるクリス・オドネルの嬉しそうな表情があって初めて「名シーン」へと昇華する。
この映画でアル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞したけど、脇役のこの若手俳優の力によるところも大きい。

アル・パチーノが女性の香水を言い当てるシーンが何度か出てくる。その香水を解説したブログを見つけた。 コチラ
「ジョン・ダニエルをたのむ」
「ジャック・ダニエルでは?」
「俺は付き合いが長いからジョンと呼んでいいんだ」
これが僕の好きな会話です。

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