「ああ、そうですか」というのが本音です。せっかくネット業界という新しい体質の企業が球団経営に名乗りを挙げて来たのに、楽天を選んだ理由が、『財務体質の強さと、出会い系等の怪しい要素が少ない』とは…
アホでしょ。経営的にはダイエーとかやばいところなんていっぱいある。財務体質なんていくらでも変わる。そもそも球団の人気とか野球界の人気自体に依存するもので、いくら屈強な資本を持つ会社でも球団が不振ならいずれ切る。こんな選択指針なら、ひと昔前に山一証券が名乗りを挙げてたら、山一を選んじゃってたんじゃないだろうか。
だいたい何故、ネット業界ばかり2社が名乗りを挙げたのか。今体力と勢いがある業界だからだ。そしてその勢いの根底は「ちょっとアヤシイ魅力に惹かれた人々の流れ」だ。出会い系とか、ネット通販とか、ブロードバンドとか…「ほんとなの?」っていう疑心暗鬼ながらも人が寄って行ってる流れなのだ。
三木谷社長を見ましたか?いかにも有能サラリーマン、頼れそうな社長。でもこの人ってネットっぽい?「NO」です。「トヨタの次期社長です」って言っても通用しそう。思想的にもそんな人だと思う。ネットのリスキーな部分を極力避けて常識で生きる人だと思う。プロ野球界がそんな人とその企業体質を選んだこと自体、「変化しようと思っていない」ということの象徴だと思う。
これだけ視聴率も落ち込んで、若者が共感するスター選手もいないのに、よっぽど違うことしなきゃ無理だって。ライブドアのチャランポラン社長に好きにやらせるくらいの器量がないと、もう無理だと思う。とにかく楽天は「今までのモノサシで見た時の理想的」過ぎる。面白くもなんともない。
プロ野球よ、どうぞ安らかに眠ってください。
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