東京一人暮らし指南

この記事は約2分で読めます。

見取り図

いきなり大画像で申し訳ないが、これが僕の部屋の間取り図です。東京で最後の3年間を過ごしたマンション。お気に入りの部屋だった。
一人暮らしをする時の僕のコダワリは「バストイレ別の2K」 だった。東京のそんな部屋は高い。普通に探してると10万くらいする。なので築年数が古くても気にせず、駅もマイナーなところを狙った。東京の駒込は、そういう狙いに絶好の場所だった。池袋から3駅なのに、お年寄りの原宿と言われる巣鴨を挟むだけで、静かな古くさい印象になり、どうも若者が住む町という印象がなかった。でも六義園はのどかだし、2線乗り入れてるし、何の文句もない町だった。
この部屋は2Kの間取りの中でも最高だと思う。真ん中にキッチンがある。普通は玄関を入るとすぐキッチンがあって、バストイレがあって、その奥に2部屋連続して奥に続く。それだと真ん中の部屋が、いわゆる「殺し」状態になってしまうのだ。
だいたい自分がくつろぐ部屋は大きい方の部屋になるので、キッチンに行くまでの通り道みたいになってしまう。そうすると、そこにはモノもあまり置けないし、なんか結局狭く感じるパターン。
それに比べて、この間取りだと、あまり使わない小さい部屋を有効に利用できる。別の雰囲気を楽しむこともできるし、色々工夫のしがいがある。和室はカーペットをひいてしまえば洋室みたいに使えるし、飽きたら畳にできるし、かえってイイくらいだった。おまけに床の間があって得した気分になった。
逃げ帰るようにして大阪に戻った僕だけど、この部屋を手放すことはかなり心残りだった。今は僕ではない別の誰かが住んでるんだろう。「あんた、そこはイイよ。じっくり住んだ方がイイよ」とアドバイスしてやりたい気分だ。

コメント